勃起には二種類あるような気がする。
すぐに萎える勃起と、ちょっとやそっとじゃ萎えない勃起だ。
もちろん後者の勃起を欲するが、なかなか思うようにならない。
歳だからか?

その気もないのに、ペニスをいじって立たせると、気が散ればすぐに元通り。
しかし、シアリスなんかを飲んで夜中に、痛い程勃起していることがあり、これははちきれそうな勃起で、このまま勃起したままですごさねばいけないのではと不安になるくらいしっかりしている。

意思のあるなしにかかわらず、この爆勃起は突然に起こる。
女といたすときに、爆勃起が起こればしめたもの。
薬の力はすごい。

お薬がないと、私は中途半端な勃起しか起こらないのだった。
「半立ち」というやつである。
そのままでも射精には至る。
後味がすこぶる悪い射精だ。
飛びもせず、だらりと尿道から垂れるだけ。

爆勃起は射精も「半端ない」のだった。
噴き上がるような、まさに噴射である。
男の真骨頂だ。

赤黒く、反り返る男根。
つややかな亀頭を濡らして、精魂の噴射。

そして陥落…
底のない落下。